ミノキシジルタブレットの効果と副作用
上野ユナイテッドクリニックではAGA治療薬であるフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル（タブレット、外用薬)、アロビックス、AGA ドクターズカクテルなどのAGA治療薬の処方をしております。
今回はそのAGA治療薬の一つであるミノキシジルタブレットの効果と副作用について説明いたします。
ミノキシジルとは
ミノキシジルとは、ファイザー社が血管拡張剤として開発し高血圧患者に処方される経口薬として用いられていました。後にミノキシジルを服用した患者から多毛症の症状が報告され、その効果に注目し研究と開発を経て脱毛症の治療薬として販売されました。
ミノキシジルにはミノキシジルローション、ミノキシジルリキッド、ミノキシジルゲルなどの外用溶液タイプと、ミノキシジルタブレット（ミノタブ）と呼ばれている内服薬タイプの2種類があり、日本では大正製薬から発売されている「リアップ」という商品名で薬局などで一般用医療薬品として販売されています。
ミノキシジルタブレットの効果
AGAの方は毛髪に栄養を届ける為の血管が萎縮し、血行が悪くなる事で毛髪に栄養が行き届かず脱毛の症状がでてしまいます。そこでミノキシジルタブレットを服用すると、薬剤の効果によって頭皮の萎縮した血管が拡張され血流が良くなり、髪の毛を製造する毛母細胞や毛乳頭細胞へ多くの酵素や栄養を送り届けやすくなります。栄養が行き渡る事によって髪の毛が太くなり、伸びるスピードがはやくなります。
ミノキシジルタブレットの発毛効果は、多くの方で服用開始後6ヵ月程度、早い方だと3~4ヵ月程度で効果を実感できます。1~2ヵ月で発毛効果が感じられないからといって自己判断で薬の服用を止めることがないようにしましょう。通常、髪の毛が成長するスピードは1ヵ月で平均1cmしか伸びません。その為、長期の治療が必要になります。また服用開始後6ヵ月経っても発毛効果が感じられない方は医師と相談してください。
日本皮膚科学会によると、フィナステリドやデュタステリドなどはAGAの原因であるDHT（ジヒドロテストステロン）の産生を抑えて正常なヘアサイクルに戻す薬で、ミノキシジルとは根本的に作用機序が違う薬剤となります。
フィナステリド・デュタステリドとの併用
ミノキシジルタブレットには、発毛効果はあるのですが、脱毛を防ぐ効果はありません。
ヘアサイクルを整えて脱毛を防止するAGA治療薬であるフィナステリド・デュタステリドなどとの併用が非常に有効です。
ミノキシジルタブレットとフィナステリド・デュタステリドの併用はAGA治療の標準的な組み合わせ療法になっています。
ミノキシジルタブレットの副作用
ミノキシジルタブレットには血管を拡張させる事によって強い発毛効果が期待できますが、副作用も出る可能性があります。以下のような副作用が報告されていますが、全ての方に副作用が出るとは限りません。
・低血圧
ミノキシジルタブレットには血管拡張作用があり、血流が良くなることで低血圧を起こすことがあります。低血圧の方は、更に血圧が下がることがありますので、前もって医師に相談してください。
・多毛症
ミノキシジルタブレットの発毛成分が全身に行き渡る事によって全身に多毛の症状がでることがあります。
・初期脱毛
ミノキシジルタブレットを使用すると一時的ですが脱毛することがあります。副作用と言うよりは、ミノキシジルタブレットの効果で成長の止まった毛髪が、新しく生えてきた毛髪に押され抜けてしまう状態になります。これはミノキシジルタブレットの効果の現れですので心配する必要はありません。
・その他
手足のむくみ・痺れ・頭痛なども副作用として報告されています。異常を感じた場合は医師に相談してください。
これらの副作用の発生自体は非常に稀なケースで症状が現れたとしても重篤ではないことがほとんどである為、ご心配なさらず安心して服用してください。
上野ユナイテッドクリニックでは既に多くの方にAGA治療薬の処方実績があります。AGAの症状でお困りの方は、是非、上野ユナイテッドクリニックにご来院ください。
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