ED治療薬バイアグラ詳細
ED治療薬バイアグラ詳細 | |
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薬剤名 | バイアグラ |
製薬会社 | ファイザー社 |
有効成分 | シルデナフィル |
薬剤画像 | ![]() |
用量 | 25mg・50mg・(100mg) |
効果が出るまでの時間 | 30分~1時間 |
効果持続時間 | 3~6時間 |
食事の影響 | 受ける |
主な副作用 | 顔の火照り・目の充血・頭痛・動悸・鼻詰まり・視野が青色調に見える |
薬剤の特徴 | 世界で処方実績最多で安心感が有り、非常に人気 |
デメリット | レビトラ、シアリスより効果時間が短い |
バイアグラ(一般名:シルデナフィル, sildenafil)
ED |
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バイアグラは1998年にアメリカで販売を開始、国内では1999年1月に承認され、1999年3月にファイザー株式会社より販売開始された世界最初のED治療薬です。その名前は一般にも広く知られており、バイアグラじゃないとダメ、という根強いファンが多いお薬です。元々バイアグラは1990年代前半、狭心症など心臓疾患の治療薬として研究、開発が始まりました。その臨床試験の最中に陰茎の勃起を促進する作用が明らかになり、その後は勃起治療薬として臨床試験を重ね、ED治療薬として販売されることとなりました。
*ユナイテッドクリニックではバイアグラジェネリックによるED治療を推奨しています。
効果
服用後30分~1時間で効きはじめ、個人差はありますがその効果は3~6時間程度持続します。勃起自体は性的刺激に反応して起こるため、刺激がなくなれば元に戻ります。バイアグラは性的刺激に反応して起こる勃起機能をサポートするお薬です。初めて使用する方は「勝手に勃起してしまうのでは?」と心配されがちですが、性的刺激を受けなければ勃起することはありませんのでご安心下さい。ただし、性欲増進や性感染症予防効果はありません。
25mg製剤と50mg製剤があり、一般的な用量は50mgです。日本以外のほとんどの国では100mg錠まで承認され、100mg錠によるED治療が主流となっています。バイアグラは処方実績が最も多いED治療薬で、その有効性、安全性は世界中で100mgまで確立しております。日本でもすでに安価な値段のバイアグラジェネリックが発売されており、バイアグラと比較して効果や副作用も同等です。25mg錠は65歳以上の方や健康状態に問題のある方へ慎重に投与する際に使用されることが殆どです。
EDになると3人に1人の方が早漏を合併します。近年開発された早漏治療薬ダポキセチンとバイアグラは服用するタイミングが同じであるため服用しやすく元々早漏がちでEDになってしまった方や、EDに早漏を合併した方にはバイアグラと早漏治療薬ダポキセチンの併用を推奨しております。
服用方法
殆どのED薬は食事・アルコールの影響を受け易いので、十分な効果を期待する場合にはなるべく空腹時に服用してください。バイアグラも同様です。空腹時であれば30分程度で効き始めます。お腹に食物がある状態で服用すると、薬剤吸収の悪化や、効果の発現の遅延などが起こることがあります。食事をする場合は空腹時に服用してバイアグラの成分を体に吸収させてしまえば、食事をしても影響はありません。食前約1時間前の服用を目安にしてください。やむを得ず食後に服用する場合はなるべく脂っこいものをさけ、腹8分目くらいにおさえ、2時間くらい時間をあけてから服用するようにしてください。
また、適度な飲酒はお酒のリラックス効果により性欲を増加させますが、過度な飲酒は勃起障害を引き起こします。過度な飲酒後に服用した場合、十分な効果が出ない場合がございますのでご注意ください。
バイアグラODフィルム処方
ファイザー社は2016年10月に新しい剤型タイプのバイアグラ、「バイアグラODフィルム」を発売しました。25mgフィルムと50mgフィルムの2用量があります。薬としては珍しいフィルムタイプで薄く、持ち運びが便利になっています。

「バイアグラODフィルム」は効果はバイアグラと同等ですが、今までのバイアグラ錠よりも最高血中濃度に達するまでの時間がやや遅くなっており、錠剤のバイアグラよりも少し早く服用する必要があります。また「バイアグラODフィルム」の添付文書では「本剤は口腔内で溶解するが口腔粘膜から吸収されることはないため唾液、または水で飲みこむこと」とされています。水なしで飲めるODフィルムですが、水で流し込んだ方が無難なようです。
ユナイテッドクリニック上野院でもバイアグラODフィルム50mgの処方をしております。ただ今までのバイアグラ錠剤やバイアグラジェネリックの処方がほとんどで「バイアグラODフィルム」はあまり人気はありません。